F13キー(第2のCtrlキー)を作り
メインキー上に矢印キーや
Deleteキーなどを割り当てる
更新日 | 公開日 2024年7月27日
【はじめに】
以前の私はタイピング中のカーソル移動を「アローキー (矢印キー)、HomeとEndキー、PageUpとPageDownキー、マウス」で操作していましたが、そのカーソル移動方法だと「手の位置をフォームポジションから離して・カーソル移動をして・またフォームポジションに戻る」という操作になります。その一連の操作を1日数回ならいいのですが何度も何度も行うので何とかならんもんか?と色々と調べて、上の画像の設定にたどり着きました。
タイピング中のフォームポジションの位置で「アローキー」、「BackSpaceとDeleteキー」、「HomeとEndキー」、「PageUpとPageDownキー」の操作がスムーズに行えます。 またタイピング中でも音声ミュートができていい感じです。
これで文章やコードをタイピングしている時、表計算ソフトを操作している時などのカーソル移動などが非常に楽になりました。 この設定を使用して2年以上経ちますが、私にとってはマストな設定になっています。
参考にしたページは[Windows 10] 矢印キーに指を伸ばすエンジニアはザコ!とバカにされた(Change KeyとAutoHotkeyの導入) です。右のAltキーをF13にしているなど、このページの設定とは違っていますがやっている事は同じです。ただ使用するアプリの「Auto Hot Keyのバージョンが最新のv2ではなくv1系」だったので、v2での解説ページを作ろうと思いこのページを作りました。
【F13キーを作る】
「F13キー」とは役割りの与えられていない未割り当てのキーの1つです。昔は割り当てられていましたが、現在のWindwosでは未割り当てになっています。「F13~F24」の12キーが未割り当てのキーになります。このページでは未割り当ての「F13キー」を「CtrlキーやShiftキー」のように他のキーと組み合わせて使用するキーに割り当てて活用します。
まずF13キーは存在していてもキーボード上には存在しないのでF13キーを作ります。F13キーを作るのに使用するアプリ (ソフトウェア)は「Change Key」になります。私は「Caps Lockキー」を使用しないので「Caps LockキーをF13キー」にして、その他に「変換キーとカタカナキー」も使用しないので「HomeキーとEndキー」に変更。「無変換キー」はよく使用するので変更していません。
※「Change Key」の使い方はキーボードの使用しないキーの活用法 のページで解説しています。
下は「Change Key」で【変換キーとカタカナキーをHomeキーとEndキーに変更】と【Caps LockキーをF13キーに変更】して設定完了させるまでの動画です。F13キーは【Scan code】を押して【0064】と入力すればF13キーになります。
【F13キーを押している間のキーマップを変更する】
次に「F13キー」を押している間のキーマップを変更します。使用するアプリは【Auto Hot Key】(以下AHK)です。「AHK」はキーボード操作をカスタマイズできるアプリで「キーの割り当て」以外にも、「任意のアプリを起動するキー」を作ったり、「マクロ操作を組んだり」など超多機能なアプリになります。ちなみに、このページでの「AHK」の使い方は初歩レベルです。
もし毎日など高頻度で対戦ゲームをプレイしている人はAHKはインストールしない方がいいかもしれません。もしくはゲームをするパソコンと、普段使用するパソコンや仕事をするパソコンを分けるといいかも。対戦ゲーム以外のゲームだったら基本的には大丈夫と思います (ランキング要素のあるゲームは注意)。
行うのは「AHKをインストール」して「スクリプトをコピペして保存」するだけです。
AHKのダウンロードはAuto Hot Keyの公式サイト で落とせます。ダウンロードするのは最新版の【v2.0】です。
ダウンロードした【AutoHotkey_2.0.18_setup.exe】をダブルクリックで起動すると下の画面が表示されます。バージョンは2024年7月24日での最新版。
保存する場所と使用するユーザーを選び【Install】をクリック。通常は画像と同じくデフォルトのままでオッケーです。
警告メッセージがでますが【はい】をクリック。
「AutoHotKey Dash」の画面が出たら【New script】をクリック。
「New script」の画面が出たら、これから作成するファイルの名前を付けて、保存する場所を指定。
ファイル名は1年後などに見てもどんなファイルか分かる名前がいいと思います。ここでは【My_AutoHotKey】としています。またデフォルトの保存先は【マイドキュメント】になっています。
「Select an editor」の画面が出たら使用するエディターを選択します。
コピペするだけなので【メモ帳】を選び【OK】をクリック。今後、自作のスクリプトを作るかもという人は使い慣れたエディターを選択。
「メモ帳」が開いたら下記を「コピー」してメモ帳に「貼り付け」ます。
;◆ArrowKeyの設定
F13 & I::Up
F13 & K::Down
F13 & J::Left
F13 & L::Right
;◆BackspaceとDeleteの設定
F13 & N::BS
F13 & U::Del
;◆PageUpとPageDownの設定
F13 & O::PgUp
F13 & <::PgDn
;◆Volumeの設定
F13 & A::Volume_Mute
軽く解説すると【F13 & I::Up】というのは【F13キーを押しながらIキーを押したらアローキー(矢印キー)の上キーになる】という、そのまんまな感じです。「F13・I・Up」を書き換えたり、新たに作れば自分好みの設定にできます。◆のある行はコメントなのでなくてもオッケー。AHKのキーリストはコチラ。
下は「メモ帳に貼り付けた」画像。貼り付けたら、最後は【Ctrl+S】かファイルタブの【保存】で保存すれば「ファイルの作成は完了」です。
作成したファイルを起動するには保存先のフォルダを開き (デフォルトではマイドキュメント)【My_AutoHotKey.ahk (作成したファイル)】をダブルクリックすればファイルが起動してF13キーを使用した操作ができるようになります。
起動するとタスクバーの右下にアイコンが表示されます。
【Windowsの起動と同時にAuto Hot Keyを自動で起動させる】
Windowsをシャットダウンすると起動しているAHKも終了してしまうので、次はWindowsを起動したら自動でAHKも起動させる手順を解説します。操作は簡単で「スタートアップのフォルダ」に先ほど作成したAHKファイルのショートカットを作るだけです。
【Winキー+Rキー】で「ファイル名を指定して実行」を呼び出し【shell:startup】と入力しOKをクリックするとスタートアップのフォルダが開きます。
先ほど作成したAHKファイルのあるフォルダ (デフォルトはマイドキュメント)を開き、スタートアップのフォルダへ右クリックでドラッグ・アンド・ドロップして「ショートカットをここに作成」でショートカットを作れば完了です。
以上で解説を終了します。「Auto Hot Key」の詳しい使用法はコチラのページに載っています。